妖怪

今日、うとうとしていたとき、ふと頭に浮かんだこと。

妖怪って、「奇形」なんじゃないかって。

以前に、フィクションの本だと思うんだけど、そういう話があったのを思い出したのかもしれない。

昔は、近親婚が普通に行われていた。
ほら、いろんな古文の勉強をしててもでてきたし。
異母兄妹は結婚できる、みたいな。
ということは、奇形も生まれたはずだけど、そんなの教科書に書いてなかった。

河童とか、目が三つあるとか、足が一本とか。
それを、親は山とか沼に密かに捨てたが、子供は育って村人に見られて「妖怪」といわれるようになったのかもしれない。

そんなことを考えていると、一番こわいのは人間のような気がした。
その思い付きが本当のこととは限らない。
でも、作り話とも限らないではないか。

わたしは糖尿病である。
血糖が高いまま妊娠すると、巨大児や奇形の可能性があると言われた。
子供にはやっぱり五体満足で生まれてきて欲しい、子供の人生いのために、そう思う。
しかしほんとにそれだけか、と自分に問いかけたときそれだけではないことを、わたしは気づいてしまった。
子供が五体満足でなかったとき、自分は育てられるか、かわいいと思えるだろうか、という自分の、不安。

わたしは小さい人間で、人に説教や意見をいえるような、立派な人間では決してないということが、重くのしかかってきたのだった。