『無知の知』
確かソクラテスの言葉である。
大学のときの倫理の授業で覚えた言葉だ。
なぜかこれだけが強烈な印象を持って、今でもわたしのなかにある。
「自分が無知であることを知ることから、真の知への探求がはじまる」
というような意味である。
これは当時のわたしの胸に突き刺さる言葉だった。
「自分が正しい。間違っているのは相手のほうだ!」
なんて。
昔のわたしは人を攻撃ばかりしていた。
よく言えば、責任感が強く、悪を許さず立ち向かう。
悪く言えば、人の欠点を許せず、自分のことを棚にあげて相手ばかりを責(攻)める。
『自分が無知であるということを知れ』
自分が愚かで、弱くて、怠惰で、、、、、そういうマイナスの部分にはじめて目を向けるきっかけの一言。
この言葉でわたしは変われたのかもしれない。
でもこの攻撃性は消えたわけではなく、自分の内でまだ飼っている。
飼い慣らし中といったほうが正しいか。。。
人はいきなり変われない。
でも変わろうとすることが一番大事で、難しい。
人生、結果が全てじゃないはずだ。
むしろ、プロセス重視であってほしいと願っている。
死ぬときにこう思いたい。
『 わたし、よく頑張ったじゃん 』
『無知の知』。
この短い言葉に、皆さんはどんなことを感じるだろうか。