目を閉じて想像してみる。
そこには気球がひとつ。
わたしは空へと飛び立つためにその気球に乗り込んだ。
気球にはたくさんのモノをつめこんで。
ふわりと気球が浮く。
わたしはとてもうれしくて、もっともっと高いところまで行きたくなった。
でもどうしても少ししか浮かばない。
そうだ。
荷物を降ろそう!
わたしは必要でないものからどんどん降ろしていった。
それと比例して気球はどんどん上昇していく。
まだ、まだ、もっと、もっと高く・・・!
そしてついに、降ろすモノは何もなくなり、気球と自分だけになった。
その気球がどこに行き着くのか、そこに何があるのかはわからない。
それでもわたしはそこを目指すのだろう。
輪廻転生を繰り返し、その場所を目指すのだ。