今まで満開の桜がいちばんだと思っていた。
あの薄ピンクの可憐な花が空いっぱいに広がるあの姿。
でも今日はじめて知った。
春の風に乗ってさくらが香り、そしてさあっと散る。
・・・・さくらは散り際がいちばん美しかった。
私は以前薬が増えたとき、医師にこう聞いた。
「薬を増やしてまで生きる意味はあるのか」と。
満開のさくらは一瞬だ。
そして香りながらあっというまに、その花を散らす。
でもそれはおわりじゃなくて
そこにはすでに若葉が顔を出し
初夏の日差しを受けながら青々と生長していくことだろう。
「苦難を背負っているからこそ、生きる意味がある」
満開のさくらをいつまでも思っていてもしょうがない。
散りゆくさくらも美しければ、青々とした若葉もまた美しい。
そうなったら、そのような生き方をすればいい。
いつまでも「いちばんよかった」と”自分で決め付けている”時のことなど忘れて、今を生きることだ。
何かを失うからこそ、得られるものも確かにあるのだから。
人はそれぞれ違うけれど、必ず悩みや苦しみ、悲しみはある。
でも、だからこそ、生まれてきたのだろうと思う。
『苦労があって当たり前。幸せをみつけられたらラッキー』
・・・「幸せ」のハードルを思いっきり下げることが、幸せになる秘訣。